対馬

長崎県悠久の歴史と大自然・国境の島

対馬(つしま)


対馬は、福岡から138km、韓国から50kmの対馬海峡に浮かぶ島で、南北約82km、東西18kmと日本の離島の中では、沖縄本島と北方四島を除けば、佐渡島・奄美大島に次ぐ3番目の大きさです。平成16年の町合併で、6つの町が統合され長崎県対馬市となりました。
古代より、九州と韓国を結ぶ海上の中継点としての役割を担ってきました。戦国時代から第2次世界大戦に至るまで、戦火にさらされることが無かったため、島全体に貴重な歴史的、民俗学的資料が残されています。
対馬では、様々なレジャーを楽しむことができます。城山は、比較的初心者でも登りやすいトレッキングコースです。この城山は、金田城の跡で特定史跡になっています。様々な、史跡を見ながら登った先には、浅茅湾の絶景が待っています。この他、白嶽、御岳といった本格的なトレッキングが楽しめるコースもあります。また、浅茅湾ではシーカヤック、太田浜ではスタンドアップパドルボートやスキューバダイビングといったマリンスポーツを満喫することもできます。
多くの観光スポットがあり、グルメやお土産も充実、宿泊施設も高級ホテルから民宿まで揃っており、対馬は様々な楽しみ方ができる魅力的な離島です。
所在地長崎県対馬市
標高648メートル
面積707平方キロメートル
人口3万1千人
周囲915キロメートル
アクセス福岡空港から飛行機で30分、博多港からジェットフォイルで2時間15分
歴史・文化魏志倭人伝の邪馬台国への道のりを記した部分に、まず韓国から対馬に渡るという記述がある。その時代よりさらに古い、対馬最古の越高遺跡(紀元前6800年頃)からも、九州と朝鮮半島の遺物が同時に出土しており、古代より対馬は、韓国から九州への海上交通で重要な役割を果たしてきたことがうかがえる。
7世紀の白村江の戦いで日本と百済の連合軍が唐の援護を受けた新羅に敗れ、日本・新羅・唐という国家が確立され、対馬は国境の島という位置づけとなった。鎌倉時代からは、宗家が対馬を統治した。対馬十万石の城下町は厳原に残されており、城下町巡りのガイドツアーも行われている。
江戸時代、朝鮮王朝から江戸幕府に国家使節団として「朝鮮通信使」が派遣されていたが、先導や護衛を務めたのも宗家であった。毎年8月に行われる(2020年は中止)対馬厳原港まつりでは、朝鮮通信使を再現したパレードが行われ、夏の風物詩となっている。
自然対馬と言えば、ツシマヤマネコが有名だが、現在では生息数が100頭ほどになっており絶滅危惧種に指定されている。対馬固有の生物は、このほかツシマテン、ツシマサンショウウオなどがおり、猿やウサギ、狸などの日本で一般に見られる生物は生息していない。渡り鳥の飛来地としても有名で、なかなか見られない珍しい野鳥が比較的簡単に見られる。こうした、対馬の希少生物の保護と啓発活動をしているのが対馬野生生物保護センターだ。ツシマヤマネコを観察することもできる。
動物同様植物にもマトウヒレンやツシマギボウシなど対馬の固有種がみられる。その他、日本本土では見られない、大陸系の植物も多く見られる。
島全体の89%が山地で、多くの原生林が残される対馬は、こうした貴重な動植物を育んできた。また島の中央にある浅茅湾にはリアス式海岸が広がり、独特の景観を生み出している。
特産品・グルメ対馬を代表する特産品は「かすまき」、こし餡をカステラ風の厚い皮で巻いた和菓子。
「とんちゃん」は、対馬在住の韓国人から教わったという焼き肉用の甘辛い味付けで焼いた豚ロース肉で対馬の人々のソウルフードとなっている。
対馬は、穴子の水揚げ量が日本一で、穴子の刺身も味わえる。寿司やせいろ蒸しも人気。
「ろくべい」は、江戸時代から伝わる、サツマイモのでんぷんだけを使ったヘルシーな麺料理。
「いりやき」は、古くから伝わる郷土料理で、鮮魚を中心とした鍋料理。原種に近いと言われるそば「対州そば」は風味が強いのが特徴。
この他にも、対馬バーガーや、独特の丸い形をしたたい焼きなど、様々なグルメを楽しめる。

☆対馬の観光スポット☆

金田城跡(かねだじょうあと)

663年白村江の戦いで日本が支援した百済が、唐・新羅連合軍に敗れ、日本は新羅の侵攻に備える必要に迫られた。このため、対馬の浅茅湾南岸の城山に金田城が築かれ、東国から防人が招集された。それから1000年の時を経て、日露戦争に備え巨大な砲台が金田城に据え付けられたというのは、国境防衛という重荷を背負うこの島の歴史を如実に物語った史実と言えるであろう。
現在、倭国が築いた石垣や城門などの遺構が残されており、トレッキングを楽しみながら歴史を感じることができるコースとして人気を集めている。

姫神山砲台跡(ひめがみやまほうだいあと)

姫神山砲台は、対馬の東側、空港近くの鼻折瀬付近にある明治33年に建設された砲台。ロシアの侵攻に備えて造られたもので、赤レンガと砂岩で造られている。現在では「天空の砲台」として知られており、周囲の自然とマッチして美しい景観を見せている。

和多都美神社(わだつみ神社)

5つある鳥居のうち、2つが浅茅湾の海上にあり、幻想的な風景を見せる神社で、海神の豊玉姫命と彦火火出見尊を祭る。豊玉姫がこの地に海宮の宮殿を造ったという竜宮伝説が残る。社殿の周囲は緑に包まれ、奥には遊歩道も整備されている。

☆対馬の宿泊施設☆

DAEMADO HOTEL

2017年11月、上対馬の比田勝港にオープンした、3階建て85室の上対馬最大級のホテル。洋室と和室がある。館内にはレストランとフードコートがり食事にも困らない。フェリーターミナルからすぐという立地も魅力的。

対馬グランドホテル

対馬空港から車で約10分、下津島の美津島町にある大型ホテル。和室、洋室、和洋室に加え、ベッドが4つ配置されているロッジやロッジ和洋室など、部屋のタイプがバラエティーに富んでおり、人数に応じて選びやすい。館内のレストラン漁火では、地元の新鮮な海産物を使った料理から、とんちゃん焼、鶏の六兵衛といった郷土料理、パスタやカレーといった洋食まで、様々な料理が楽しめる。

東横イン対馬厳原

厳原港から徒歩10分という立地、リーズナブルな価格設定が魅力のホテル。徒歩圏内にレストランも豊富にあり、食事にも困らない。500円で200以上のコンテンツ見放題のビデオ・オン・デマンド(VOD)あり。

☆対馬に行くツアー☆


☆関連リンク☆

対馬観光物産協会

☆その他の島情報☆

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